Exhibition
20代でソニーに勤務していた頃に配属されたのが銀座のソニービルだった。毎日のようにイベントや展覧会が開催されて、ショールームなどもあった。展示の企画や運営、消防などの安全管理に至るまで、展示・イベント・ライブそれらの全てに関わることができた。多くの人に楽しんでいただくにはその背景に多くの準備や計画、さまざまな法律や権利があることを学んだ。楽しむには信頼が必要だ。アーティストや作品に対する信頼はもちろん、会場や街への安心感はとても大切です。期間が過ぎれば記憶だけを残して消えてしまう空間づくりとしてのExhibition Workはその後の僕のライフワークのひとつになった。そこで目にするたくさんの笑顔が何より平和を象徴していると思う。

Motion Science Exhibition | 動きのカガク展
Exhibition Director | Exhibition at 21_21 design sight (Tokyo)
この展覧会の「動き」というテーマの中には、「重力」「慣性」「波長」といった、デジタル社会においてもまだ完全に解明されていない現象への想像力を込めました。情報が溢れている現代だからこそ、自然科学だけではなく文化や経済といった人間の営みまでを「動き」という視点で横断的に捉えなおす機会になればと考えて企画しました。

ONI展
Exhibition - Design | Exhibition at PLAY! MUSEUM (Tokyo)
この展覧会は、アニメーション作品の『ONI』を空間演出で味わう新しいエンタテインメント体験です。トンコハウスが得意とする「美しい自然描写」「光や陰影の映像美」で、日本人に語り継がれてきた鬼や妖怪、神々の物語を現代に贈る作品。映像や言葉、音や光の演出に民俗資料を融合させたスペクタクルな展示空間で、自宅やデスクトップだけでは味わえない没入感を実現した。

The Animals’ Conference Exhibition | どうぶつかいぎ展
Participate as an artist | Exhibition at PLAY! Museum (Tokyo)
この展覧会では作家として作品を展示しました。ケモノたちがケモノの言葉でボソボソ、ザワザワと会議しているようなインスタレーションを制作しました。その言葉は人間にはわかりません。わからないものを受け入れる気持ちを大切にしたいという思いを込めました。

DOBOKU Civil Engineering Exhibition | 土木展
Creator | Exhibition at 21_21 deign sight (Tokyo) | Jun, 24- Sep, 25 2016
21_21 Design Sightで開催された展覧会「土木展」では会場の映像作品を出品した。土木工事の現場の映像をドキュメンタリーで撮影し、その映像の音のみを使ってラヴェルの名曲「ボレロ」を構成し、映像とリミックスして制作。会場のエントランスに3面の壁面に投影した。

Secret Source of Inspiration: Designers' Hidden Sketches and Mockups | ㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画展
Director | Exhibition Visual Supervisor | Exhibition at 21_21 deign sight (Tokyo) | Nov, 22 2019- Sep, 22 2020
21_21 Design Sightで開催された展覧会「㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画」では会場の映像構成を担当、デザイナー達の貴重な原画や未公開作品、日常の創作の様子をドキュメンタリーで壁面に投影した。映像は16Kに及ぶ解像度で技術的に高いハードルを超え成功に導いた。
ISSEY MIYAKE “RECORD”
Creative Director | World Campaign
“RECORD”をコンセプトにした世界キャンペーンを手がけた New York、London、Paris、東京ではストリート・ミュージシャンによるインプロヴィゼーションのジャズが収録されたLPレコードが限定で配布された。東京、パリ、ロンドン、ニューヨーク。世界を代表する都市の景色から切り取られた何気ない日常は、思いもよらない色彩、そして音へと姿を変える。

Calvin Klein Collection Tokyo 2003
Show Direction & Space Direction
カルバンクラインのコレクションのステージを僕は何度かディレクションしている。そのうちのひとつ2003年の舞台デザインは自分でも傑作としている。U2のステージで採用されたネットLEDを取り寄せ、会場全体に張り巡らし、僕自身がリミックスしたオリジナル楽曲と壁面のモーショングラフィックスを完璧にシンクロさせた。LED独特のドットイメージを生かしたミニマルなデジタルイメージをファッションブランドに持ち込んで、よくあるコレクションステージとは全く違うオリジナルな表現を目指した。

Venezia Biennale 2016 15th International Architecture Exhibition Japan Pavillion
Exhibition Image Director
第15回ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展での日本館のテーマは「en」。これは縁という意味である。建築展というものはそのほとんどか構造物としての先進的な建築または伝統的な工法などにスポットが当たることが常なのに対し、日本の民族性や地域の文化などを世界に向けて展示で魅せていった。日本のあちらこちらでさまざまに奮闘するコミュニティづくりや町づくりの事例がベネチアに世界から集まった多くの方々に共感を広げていった。
Venezia Biennale 2016 15th International Architecture Exhibition - Special Mention Awarded / 第15回 ヴェネツィア・ビエンナーレ 建築展 特別賞受賞

CHANEL Collection Cambon Line Tokyo
Director | Show & Space
シャネル発祥の地カンボンストリートの名をつけたバッグ"Cambon"の発表のステージを演出した。360°の円形の舞台をデザインし、さらにその上部に360°の継ぎ目の無い映像を投影するという前例のない表現だ。また、バッグを展示している円形の展示台は同じく360°でデザインされ、美しい光を放つライトボックスとしてつくられている。シャネルの日本でのVIPだけが招待されるという貴重な舞台を完成させ、顧客たちの高い評価を得た。光栄な機会だった。
Space Design Director / Motion Graphics : Seiichi Hishikawa
Client : CHANEL K.K.